『7つの習慣』では、「パラダイムシフト」について一度読んだら忘れられないすばらしい内容で紹介されています。
その中から私が特に印象に残っている2つをご紹介します。
1つ目は「女性の絵」 です。
小中学校の美術の教科書にも載っていた気がするので、知っている方も多いと思います。
下の絵をご覧ください。
女性が描かれた絵です。
年齢はいくつくらいでしょうか?
70歳くらい? それとも 30歳くらいでしょうか?
実は、見た人によって初めは片方の女性しか見えないだまし絵になっており、
どこに視点を置くかによって老婆にも若い女性にも見えます。
(片方しか見えない方は、老婆の目を耳に口をネックレスとして見てみてください。)
1つの出来事に対して見る視点を変えることでいろいろな見え方あることを絵で表現した忘れられない内容のひとつです。
2つ目は「電車の車内」でのお話です。
以下そのまま抜粋しております。
・・・・・・・
電車の車両内の乗客はまばらで、皆、おとなしく座っていた。
ある人は新聞を読み、またある人は、目を閉じて物思いにふけり、車内は穏やかで平和な空気が漂っていた。
そこに、ひとりの男性が子供たちを連れて車両に乗り込んできた。
子供たちは車両に乗り込むや否や、大声で騒ぎまくった。
その子供たちのために、平穏で静かな電車(車両)内の空気は一瞬で破られ車両内は騒々しい場所に変貌した。
しかし、騒いでいる子供たちの父親は子供たちが騒ぐ様子に全く関心を示さず子供たちの迷惑千万な行動を怒るわけでなく、ただじっと目をつぶっていた。
子供たちは興奮している様子で大声を出したり、ものを投げ散らかしたりして、いっこうに、おとなしくなりそうにない。
それなのに父親らしい男性は、何もしようともせず、目を閉じたままだった。
私は、この情況に次第に苛立ち、その男性の無責任な態度に平静を保てなくなっていった。
周りの乗客も同じようにいらだっている様子がわかる。
非難の目を皆がその男性に浴びせかけているようだった。
私はとうとう我慢できなくなってその男性に向かって
「あなたのお子さんたちが騒いでいて他の乗客の迷惑になっているようです。
なんとか、できませんか?」と忠告してみた。
その男性は目を開けると、まるで初めて子供たちや周囲の乗客の様子に気がついたようでその男性は
「ああ、ああ、そうですね。(子供たちを)大人しくさせないと、、、
実は、たった今、病院から出てきたところなんです。
少し前に妻が、あの子たちの母親が亡くなったものですから・・・・。
いったいどうすればよいのか。あの子たちも、ひどく動転して取り乱しているようで、、、」
その瞬間の私の気持ちが想像できるだろうか。
私のパラダイムは、一瞬にして変わってしまった。
突然、今の状況を全く違う目で見ることができた。
全く違って見えたから、全く違って考えることができ、全く違って感じ、そして全く違って行動できた。
今までの苛立ちは一瞬にして消滅した。
自分の行動やイライラした気持ちを無理に抑え込む必要もなくなった。
私の心には、その男性の痛みが、胸いっぱいに広がった。
「奥さんが、お亡くなりになったのですか。
そうでしたか・・・。私に何かできることはありませんか?」
一瞬にして私の全てが変わった。
・・・・・・・
いかがでしょうか・・・。
私は初めてこのエピソードを読んだときの衝撃は今でも忘れません。
誰もが経験したことある電車内の出来事だけに強く印象に残り、私自身の周りを見る目、他人の意見を聞くときの捉え方に「パラダイムシフト」が起こった瞬間でした。
みなさんがみている「現実」については、実はそれぞれが違う現実を見ている。と耳にすることがあります。
昔なら疑っていた言葉だと思います。けど今は、その通りだと自信を持って答えることができます。
『7つの習慣』と出会えたおかげで、この言葉の意味をより深く理解できるようになれたと思います。
まだ読んだことのない方には、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
読んで損をすることは絶対ないと思いますよ。
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